消防設備点検の内容

消防設備点検の現場を写真で説明します。

消防設備点検一覧

消防設備には様々な種類があります。
ここでは主要な設備の点検作業写真をもとに点検の内容について紹介していきたいと思います。

★消火器★

<消火器の外観点検>
消火器の外観点検では安全栓が外れていないか、本体容器が腐食していないか等、外観で判断を行う点検になります。写真は消火薬剤が容器の中での固化防止、封板破れ、加圧用ガス容器の脱落確認作業になります。

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<消火器の機能点検>
消火器の機能点検では本体内部の点検になります。内部の腐食状況や薬剤の状態、加圧用ガス容器を外してきずがついてないか、パッキンがねじれてないか、封板が破れてないかを調べます。使用済み表示装置が脱落している際にも粉末が放射されていないかどうかを調べる為に加圧用ガス容器に穴が開いてないかを調べます。
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<消火器の薬剤詰替>
加圧式粉末消火器の薬剤詰替写真です。粉末薬剤は年数経過とともに固化しやすく消火能力が落ちる為メーカーでは5年毎の薬剤詰替を推奨しています。蓄圧式消火器の場合には窒素ボンベ等により消火器へ直接加圧が必要ですので作業場へ持ち帰り詰替します。

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★屋内・屋外消火栓設備★

 

<消火栓ポンプの点検作業>
消火栓ポンプの点検作業では主にポンプの運転性能に問題ないかを点検します。
水を扱う設備ですので配管等に腐食など無いかポンプ運転時の運転電流値等の測定を行います。

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<消火栓BOX・ホースの点検>
消火栓BOXの中にはバルブ・ホース・管槍で構成されきちんと接続されているか、ホースは劣化してないかの点検があります。
消火栓ホースは消防法改正により10年経過後、3年毎に消火栓ホースの耐圧試験が必要となりました。
ホースの劣化状況にかかわらず製造年をしっかり点検する必要があります。

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<消火栓の放水点検>
放水圧力測定器を使用した放水点検風景です。
写真のように放水はなるべくポンプから離れた場所で実施します。
バルブを回し水を出してからポンプを運転して圧力が規定値出ているのか確認します。

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★自動火災報知設備★

<感知器の作動試験>
自動火災報知設備の点検では感知器の作動試験がメイン作業となります。感知器は数種類ありますが主に普及しているのが熱と煙感知器になります。感知器をただ作動試験するだけでなく適切な場所に感知器が設置されているか?感知障害は無いか?空調設備が近くにないか?などを点検します。

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<総合盤の点検作業>
総合盤の点検作業では、表示灯が問題なく点灯しているか、電話を差込み受信機との通話に問題がないか、発信機(押しボタン)を押し受信機への表示に問題がないか、地区ベルの鳴動の音圧が正常かどうかを点検します。

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<受信機の点検作業>
受信機の点検作業では各感知器の作動により各警戒の火災表示が正常に点灯するか確認したり防排煙設備や消火栓などとの連動やエレベーターや警備への移報に問題ないか等を確認します。写真は絶縁測定試験をしています。その他、バッテリー測定や火災試験、断線表示試験など受信機での点検は多岐に渡ります。

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★避難器具★

<避難ハッチの点検>
避難器具の点検では大半は、この避難ハッチの点検になります。主にマンション等の共同住宅のベランダに設置されております。点検では蓋を開いて梯子を降ろし降下試験を行います。避難ハッチは埃がたまりやすく、点検をしていないと梯子の動きも悪くなります。

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<救助袋の点検>
救助袋には垂直式と斜降式があり写真は斜降式の救助袋の写真になります。救助袋の場合には降下障害が無いか等の救助袋を降ろす事を想定するだけでなく、救助袋を畳んで、格納箱に収納するスペースが存在するか等、様々な条件が十分に整っている際には最新の注意の元、降下試験を行います。

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<緩降機の点検作業>
緩降機はベランダ等が存在せず、避難ハッチが設置できないような建物で主に3F又は4F以上の場所に設置する避難器具です。点検ではアームを組立て、調速器が荷重をかけても問題ないか点検し、ロープの長さが問題ないかリールを投下して確認します。着用具を装着してから降下試験を行なう際には十分注意の上実施します。

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★誘導灯★

<誘導灯の点検>
消火器、感知器についで物量が多いのがこの誘導灯です。誘導灯の点検では通常確認、切れているようなら球交換をします。予備電源接続状態(停電時)で点灯するかの確認を行います。最近では直管球タイプでなく球が切れにくい省電力の高輝度タイプが主流となっていましたが、これも受注停止となり省電力のLEDタイプが主流になっています。

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★ガス漏れ火災警報設備★

<都市ガス用検知器の作動試験>
天井部についている検知器は都市ガス用のガス漏れ火災警報器です。専用のテストガスなどを使用して点検します。ガス漏れ検知器の多くは有効期限がと定まっています。5年以上経過して使用すると感度が不安定になりやすく、何もない状況でも誤報が 発生したりするケースもありますので定期的な交換をお薦めします。

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★連結送水管★

<連結送水管の耐圧試験>
7階以上の建物、階数のある駐車場に設置してある設備になります。1階に送水口、各階に放水口があり消防隊専用の配管になります。連結送水管の配管は消防法改正により10年経過後3年毎に耐圧試験が必要になりました。耐圧測定器を使用した耐圧試験風景です。

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※その他の消防設備につきましても随時、追加していきたいと思います。

 

★防排煙設備★

<防火シャッターの作動試験>
防火シャッターは主に煙感知器による連動により降下します。復旧の際はシャッターBOXの中もしくは天井裏等に復旧ワイヤーにて復旧しないと受信機で復旧作業をしてもシャッター復旧できません。また、一つの感知器で何枚ものシャッターや防火戸が連動して落ちるケースがあります。そのような際には事故のないよう点検員を数名配置して点検を実施します。

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<防火戸の作動試験>
防火戸作動時はシャッターと違い、防火戸が閉まっても押して通り抜けが可能です。煙連動にて防火戸が作動し、全閉するかどうか等を点検します。建物の構造上、天井が下がってきたり床に段差ができたりすると全閉されません。閉鎖障害なども点検します。

 

<垂れ壁の作動試験>
垂れ壁の作動試験風景です。火災の際の煙は上にたまりやすいので、垂れ壁により煙の通行を防ぎます。

 

 

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